今こそ初心を思い出して運営方法の基本を理解する。
せっかく高い費用をかけて作ったWEBサイトを、野放しにするほど無駄なことはありません。
「今はホームページくらい持ってないとね。」とか
「周りが作ってるから、うちの会社でも作りたい」とか
一般的にWEB制作の依頼の多くは、こういった方たちからの依頼が多かったりします。
なんかわかんないけど知人の会社はホームページを作ってから仕事がうまくいっている
とか「作れば何か良いことあるんでしょ」「完成後も編集してれば良いんでしょ」とか
「なんとなく」で作ろうと考えている人は大概リリース後に失敗するケースがほとんどだったりします。
ホームページやブログを使って収益を伸ばしている会社は、「WEBを使った発信方法」を理解した
人が必ず社内に常駐して、WEB上(世界中の人々)に自社の情報発信をガンガンしています。
例えば建設会社の社員は建設関係の仕事に長けているから社員として働いているわけで、
関係のないWEBなんて、そもそもできないのが当たり前でやる時間すらないという会社がほとんど
なのですが、中にはメインの仕事もエキスパート級にこなしながら、世界中の人に毎日情報発信
している超天才的に優秀な人材がいる会社もあったりします。そういう会社は、必ず結果が形に
現れるので、自然と社内全員がWEBに積極的な姿勢で取り組むようになっていきます。
それは、社員だけでなく関連業者さんまでも巻き込んでしまうほどの影響力があります。
WEB担当者は、まず本質を理解する
とあるネイルサロン店の話
ホームページを作ってもらった!
更新も簡単にできるシステム!
ブログも毎日更新してる!
制作費用に80万円かけたし、きっと意味あるはず!
でも、「4年間一度もお問い合せがこない」そんな状態が今も続いている
「お問い合せに繋がらない」理由は、もちろんデザインや構成にも原因はあるかと思います。
でも、デザイン云々の前にまずもう一度サイト内の更新箇所やブログを見直してみてください。
タイトル+写真+文言がユーザーの為になっているか
「見栄え」よりも「解決」が重要!
サイトの見栄えを良くするあまり、タイトルを英語で統一していたり、
本文も無しに写真だけを載せていたり、または写真を掲載していない。とか
もちろんお店のイメージも大切ですが、基本的にページ作りは、最低でも
「タイトル」「写真」「文言」の3つ全てが揃っていなければなりません。
それぞれ3つの作り方を具体的に説明していきます。
タイトルの書き方
まず、ブログや更新箇所の「タイトル」は、Yahoo!やGoogleで検索した際に
検索結果として表示される文言であり、一番検索結果として表示されやすい箇所となります。
ここには「ターゲットが検索しそうなキーワード」を自然に埋め込むように考えると良いです。
例:「XmasNail」ではなく「クリスマスにおすすめのネイル」
ただし、同じように考える関連業者も多いので、ビッグワードより、スモールワードを狙います。
上の例では「クリスマスにおすすめのネイル」と書きましたが、これでは地域も性別も年代も
幅が広すぎるので、ライバルも多いキーワードです。そもそもターゲットが絞れていません。
となると、追加で、「地域名を入れる」「性別を入れる」「年代を入れる」と考えがちですが、
直接的なワードを狙ってもタイトルがいやらしくなってしまうのでNGです。
ここで少し頭を使って考えます。
1.ターゲットの絞り方
単純に、「自分のお店にきてもらいたいお客さん」や、「お店にきそうなお客さん」を
イメージしてください。
「横浜に住んでる20代」「平日忙しく時間のないOL」「値段よりも、質重視で考える人」
2.流行をリサーチ
1で絞ったターゲットが何を求めているかをイメージします。
「仕事が忙しくて流行についていけない」「でも流行りには常に敏感でいたい」
「最近は淡いピンクのグラデーションが流行っていると雑誌で見た」
など、どんな思いで検索するのか、を考えます。
3.シーズンや場所を考える
1,2だけでは、ネタがつきてしまうので、多くの記事を書く場合は、常に流行を意識します。
クリスマスシーズンであれば、「クリスマス」バレンタインであれば、「バレンタイン」など
かつ自然に、お店の印象を下げないようキーワードを決める
1,2,3でイメージしたターゲットを狙ってワードを選びます。
ネイルサロンという業種では、正直自然に地域を織り交ぜるのは少し無理があるかと思うので、
ピンポイントで内容に絞ってみます。
「ネイル」「OL」「深夜営業」「当日予約」「クリスマス」「樅の木」「緑」「赤」「チェック」「雪の結晶」
んで、これらのキーワードを使って文章に(タイトル化)します。
例:「赤と緑を使ったチェック柄 樅の木付きのクリスマスネイル」
こんな感じで具体的なキーワードを含めたタイトルを作ったら、次にライバルの調査です。
実際にYahoo!やGoogleで「タイトルに含まれるキーワード」を検索してみます。
「クリスマス ネイル 樅の木」Google検索→
タイトルに「クリスマス ネイル 樅の木」を使ったライバルは2件だけ。
このキーワードを使ったタイトルの競合が少なければ少ない程、狙い目、
逆に多ければ多いほど、難しいワードとなります。
※具体的な3つのワードを使えば大概は競合も少ないかと思います。
補足で、このキーワードがどれぐらい検索されているか?を調べる
Googleキーワードツールというものがあります。
キーワード作りに慣れたら、こういったツールも使ってみてください。
ページ内の文言について
ページ内の文言は、タイトルに因んだ文章を書きます。
タイトルで絞ったターゲットが「何のためにそのキーワードを検索したのか」を考えて、
その目的に合わせた内容を書いていきます。
ネイルサロンの場合は、サンプル(作業事例)が直接ユーザーの目的に達成するのであれば
ユーザーが「その他にどんな情報を求めているか」を考えてください。
「クリスマス ネイル 樅の木」と検索する人は 何を知りたいのか。
・クリスマスに樅の木のイラストを入れたネイルにしたら可愛いかな?
・背景はどんな色がいいのだろう?
・提案とかもしてくれるのかな?
・場所はどこかな
・仕上がりのイメージは?
・etc
など、ユーザーの目的達成を考えて、
「あと10日で12月!ネイルサロン◯◯では、クリスマスデートにオススメのネイルをご提案しています。
先日のお客様で〜」といった流れで、情報をしっかりと書き込んでいきます。
掲載する写真について
ユーザーは「タイトル」を見て、「写真」を見て、「本文」を見ます。
写真に関しても、タイトルに因んだ写真を選んでください。
すべての業種において共通しますが、なるべく綺麗な写真を撮るように
近頃はスマホ等の普及なんかで携帯端末でも高画質な写真が撮れたりします。
でも、なるべくならデジカメで撮った高画質なものを掲載してください。
さいごに、Google検索結果の順位基準について
Googleという会社は「世界中の情報を整理する」という企業コンセプトをもっています。
それはつまり、「世界中の人々が検索エンジンを通して、100%目的(調べたいこと)にたどり着く」
ための仕組みを目指して毎日アルゴリズムを考察しているということです。
上の例で言うと、絞ったターゲットは「クリスマスにどんなネイルをしたらいいのかな」と考えるので
経緯はともかく、ネイルで可愛くなりたい。という目的があるのですね。
その、Googleでの検索(Googleへ質問)でGoogleはほぼ間違いなくベストな回答をしてくれます。
ベストな回答をするから、無駄なく目的にたどり着く。つまり、わかりやすく言うと、
順位基準は目的に辿り着く可能性が高い順となるのですね。
世の中に「SEO対策」というサービスがあったりするのですが、本当のSEO対策というのは、
まず、ユーザーにとってベストな情報を提供すること、だと思っています。