TEDから学ぶ、モテる者とモテざる者の理論


モテる男、モテない男

TEDをご存知でしょうか?

いえ、熊のぬいぐるみが主役のコメディ映画ではありません。

TEDは様々な分野で活躍している人物たちが、世界を変えるようなアイディアを聴衆にシェアするという講演会で、Technology Entertainment Designの略称です。TEDカンファレンスはカリフォルニアで一年に一回、四日間に渡って開催され、毎年各界の著名人が講演を行います。これ以外にもTEDグローバル、TEDプライズ、TEDTalk、Tedxといった関連プロジェクトがあります。

TEDグローバルは同じような趣旨の講演会ですが、世界各地で一年おきに開催されます。TEDトークはネットによる同講演会の配信プロジェクトです。ネットに接続さえすれば、いつでもどこでも、無料でこの講演会の内容を楽しむことが出来ます。公演は英語ですが、TEDのアプリを使えば日本語の字幕が付いている動画も1000本以上見られます。

 

過剰な選択肢がもたらす矛盾

先日、ネットラジオでTEDの講演を聞いたところ、Barry Schwartz(バリー・シュワルツ)という心理学者の講演が印象に残りました。選択肢のもたらす矛盾についての講演です。

 

Barry Schwartz / The paradox of choice

動画:http://youtu.be/VO6XEQIsCoM

 

 

内容を簡単にまとめるとこんな感じです。

西洋の産業社会の基本には「我々が最大限に豊かになる為には、我々の自由度が最大限でなくてはならない」という思想がある。そして選択肢を最大限にすることでこれを達成することが出来る。この思想が我々の社会の根幹にある為に、スーパーマーケットや電気量販店は商品であふれ、買い物の選択肢と自由度は増えたが、逆に買い物が煩わしく面倒なものになってしまった。講演の内容は現代社会の矛盾についてであり、医療の現場においては選択肢を増やすことが責任転嫁でもあるという問題点の指摘などもあり、興味深いものでした。

 

選択肢が多すぎる場合、選択の結果生じる満足度は減少する

1、選択肢が多いことで、通常よりも良い選択が出来るだろうという期待感が増す。

2、選択の結果により満足感が得られるが、他の選択をすれば更なる満足感が得られたのではないか?という疑問から満足感は減少する。

3、選択肢が多すぎる場合、良い選択をする為にコストが掛かるために、選択の結果から得られた満足度は少なく感じてしまう。

 

 恋愛における選択肢の問題

私はこの理論を恋愛における幸福感に応用できるのではと考えました。

ここで、恋愛に関する選択を考えてみましょう。

イケメンであればあるほど、付き合える女の子の選択肢は増えると仮定しましょう。

1、 他のもてない男に比べて女の子の選択肢が豊富である為に、良い彼女が出来るという期待感が高まる。

2、 しかし、付き合ってみると他の子と付き合えば良かったかもと思う為に幸福感は減少する。

3、 もてない男はそもそも選択肢が限られているから、選択のコストなんて悩みとは無縁のハズだ(仮定)

 

なんと!イケメンは女の子にモテるけど、恋愛から得られる幸福感は我々モテない男の方が上のはずだという結論に至るのです!

これぞ、モテる者とモテざる者の理論

非リアの同胞達よ、イケメンに臆すことなかれ!

 

理論の問題点

  1. 選択肢の数量から生じる幸福感についての理論であるため、現実にはそこにある質の違いは考慮に入れられない。
  2. イケメンとモテない男では、彼女が出来るまでのコストが違うだろうから、それが結果の幸福度を左右するかも知れない。そこまで考慮に入れれば違う結果になるだろう・・・
  3. そもそもモテなさすぎて選択肢がない場合、は考慮に入れられてない…

 最後に

イケメンに産まれれば人生楽なんだろうな、なんて考えてしまうこともありますが、イケメンはイケメンなりに恋愛で苦労しているんでしょうね、多分。今年は毎日暑くて大変ですが、わたしたち非モテもイケメンに負けずに積極的に出かけて、恋愛のきっかけ作りに励みたいものです。

 

 

 

須藤 航介

About 須藤 航介

<須藤 航介> 1987年:横浜生まれ、横浜育ち。中学時代は剣道部に所属。 某C大学付属高校ではマンドリン部に所属。指揮者を務める。高校卒業後、エスカレーター的に某C大学に入学するも、一年で中退。その後三年ほどフリーター生活を送る。 2008年:「若いうちに世界を見ておけ!」という友人の言葉に刺激され、東南アジア放浪の旅に出る予定を立てる。しかしその後、訪れる予定だったカンボジア・タイの境のプレアビヒアで寺院の帰属を巡って衝突がおこったため、旅は諦める。この事がきっかけとなり、大学に戻る決意を固める。 2010年:バイトの合間に一年ほど独学し、青山学院大学国際政治経済学部に入学。アジア開発学生会議というインカレ団体に一年所属。アジアの開発問題について学ぶ。ベトナム・ラオス・タイ・中国など、海外旅行を果たす。 google+https://plus.google.com/u/0/103916879879770125085/about

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